「ラテアートやってみたいけど、何から手をつけたらいいかわからない…」
「何度やっても失敗したので辞めてしまった…」
「そもそもラテアートに必要なものは何?」
ラテアートに興味はあるけれど、こんなお悩みを持っている読者さんは多いのではないでしょうか?
しかし、コツさえ掴めば自宅でも簡単にラテアートを楽しむことができるのです。
というわけでこの記事では、ラテアートに必要な道具から作り方までのご紹介と、初心者でも簡単に作れるハートの描き方についてお伝えしていきます。
最後まで読んでいただければ、初心者の方でも簡単にラテアートを作れることが理解できると思います。自宅に友人を招いた際に素敵なラテアートを振る舞ってあげれば、喜んでもらえると思いますよ。
1.ラテアートを作る前に準備すべきもの
まず初めにラテアートに必要な道具・材料をご紹介します。
●必要な道具
ラテアートに必要な道具をご紹介します。
・エスプレッソマシン
・ミルクスチーマー
・ミルクピッチャー
・ラテカップ
・グラインダー(またはミル)
・タンパー
それぞれがどのような道具か、詳しく紹介していきます。
エスプレッソマシン

エスプレッソを抽出するための機械。
カフェにあるような高性能なものもありますが、比較的高価なものが多いです。
家庭で趣味としてラテアートを楽しむ場合は、家庭用の安価なものでも十分ですね。
マシンには手動タイプのものと全自動タイプのものがありますが、初心者には全自動タイプのものがおすすめです!
エスプレッソマシンには専用のポルタフィルターが付いていますので、
エスプレッソを抽出する場合はそちらを使用しましょう。

ミルクスチーマー

ラテアートを作るためには、ミルクスチーマーが必須。
エスプレッソマシンに備え付けられているものを購入すると便利ですね。
ミルクスチーマーとは、ミルクを蒸気で温める為の道具です。
ミルクに蒸気を吹き込むことで、温めると同時に細かい空気を取り込み、ミルクを泡の層(=ミルクフォーム)と液体の層(=スチームミルク)を作り出します。
ミルクピッチャー

ミルクスチーマーでミルクを温める場合は、ミルクピッチャーという容器で牛乳を温めます。マグカップなどでもできなくはないですが、熱伝導性の高い金属で作られたミルクピッチャーを使うことで、ミルクの温度を手で感じることができる為、ミルクの温度調節がしやすいです。
ラテカップ

初心者の方にとって、ラテカップ選びは重要。
後述しますが、綺麗にラテアートを描くにはラテの中で対流を起こす必要があります。
対流を起こしやすいカップの特徴としては以下の通りです。
・カップの底が丸い
・カップの縁が広がっていない
・カップに厚みがある
・カップの内側に装飾がない
以上の特徴のカップであれば初心者でも簡単にラテアートを描くことができます。
慣れてくれば他のカップでも描くことができるようになりますので、まずはラテカップで練習することがお勧めです!
グラインダー(ミル)

グラインダーとは、コーヒー豆を粉末状に挽くためのものです。ミルとも呼ばれます。
自動のものと手動のものがありますが、エスプレッソ用に挽けないものもありますので、選ぶ際は注意が必要です。
価格としては自動は高め、手動は低価格のものが多いので、ご自身の予算に合わせて選んでいただいてOKです。
初めのうちはコーヒーショップで豆を買う際に挽いてもらうのもありですね!
タンパー

エスプレッソマシンでエスプレッソを抽出する際、ポルタフィルターにコーヒーの粉を水平に押し固めるためのもの。
ポルタフィルター:エスプレッソマシンに付属している、コーヒーの粉を入れるためのもの
全体へ均一に圧力をかける(=タンピング)ことで、抽出時のムラを防いで美味しいエスプレッソを抽出することができます。
ご自身で購入したエスプレッソマシンに付属しているポルタフィルターの直径に合うものを購入しましょう。
エスプレッソマシンに付属している場合もありますので、その場合は付属のものを使用してもOKです!
●必要な材料
続いて必要な材料です。
今回は「フリーポア」という、ミルクを注ぎ入れながらラテアートを描く方法をご紹介致します。
フリーポアする際に必要な材料は以下です。
・コーヒー豆(またはエスプレッソ用に挽いたコーヒー粉
・牛乳(脂肪分が3.5%以上ある無調整牛乳)
牛乳については、脂肪分の少ない低脂肪乳はうまく泡立てることができませんので注意が必要です。
2.自宅でできるラテアートの作り方
ラテアートに必要な道具と材料が揃ったら、いよいよラテアート作りの始まりです!
ラテアート作りの基本の流れを紹介していきます。
ラテアートは以下の手順で作ります。
①コーヒー粉をポルタフィルターにセットする
②エスプレッソを抽出
③ミルクをスチームする
④ミルクをエスプレッソへ流し込む
①コーヒー粉をポルタフィルターにセットする
まず初めに、エスプレッソを抽出していきます。
グラインダーでコーヒー豆をエスプレッソ用に挽いたら、エスプレッソマシンに付属していたポルタフィルターへコーヒー粉を詰めます。
量はエスプレッソマシンによって異なりますので、取扱説明書でご確認してください。

詰め終わりましたらスプーンなどで軽く均し、タンパーを使ってコーヒー粉を押し固めていきます。

タンパーで押し固める際に力が弱いと、抽出の際にうまくコーヒーが抽出されません。
タンピングが終わったらポルタフィルターをエスプレッソマシンにセットしていきます。
②エスプレッソを抽出
ポルタフィルターのセットが終わったら、いよいよ抽出です。

エスプレッソを抽出する際の目安の抽出時間は20〜30秒と言われています。
抽出量は、1杯分で25g程度です。
エスプレッソはコーヒー豆の細かさ、タンピングする際の力の強さなどで味が変わりますので、何度も試して見てください。
③ミルクをスチームする
ミルクスチーマーを使ってフォームドミルクを作りましょう。
ミルクピッチャーの半分程度まで牛乳を注ぎます。
(ミルクを入れすぎるとスチームする際に溢れてしまうので注意)

スチーマーの先端を牛乳の水面から1cmほどまで差し込み、電源を入れます。
※先端が外に出た状態で電源を入れると、牛乳が吹きこぼれるので注意
すると空気を取り込みながら牛乳が撹拌されるので、水面から1cmの状態をキープしたまま牛乳が温まるまで待ちます。
ミルクジャグを手で触って、熱くて触れられなくないくらいになったら止めます(だいたい60度くらい)
④ミルクをエスプレッソへ流し込む
ミルクが完成したら、先に入れておいたエスプレッソへミルクを注いでいきます。
流し込む際、段階的には2段階あります。
1段階目:ミルクジャグをカップより少し高い位置に持ってきて、ミルクを落とすようにして、カップの6割程度までミルクを注ぐ。

2段階目:次はミルクジャグを水面に近づけ、ミルクを注ぐ

1段階目でミルクとエスプレッソをしっかり混ぜ、2段階目でミルクをエスプレッソの上に載せていくイメージです。
3.【初心者におすすめ】ハートデザインの作り方・コツ
それでは初心者にもお勧めなハートの描き方を紹介していきます。
ハートを作るにあたり、エスプレッソの抽出とミルクをフォームするところまでは同じです。
①エスプレッソへミルクを注ぐ
エスプレッソへミルクを注いでいき、絵を描くための「キャンバス」を作ります。
キャンバス:マグカップに注いだエスプレッソにミルクを5〜6割入れた状態
このキャンバスの上にミルクの泡を載せて絵を描いていく

この時、ラテカップは45度ほど傾けて注ぎ始め、溢れないように徐々に立てながら注いでいきます。
まず1段階目としてミルクを高い位置から注いでいきますが、この時に注ぐ量でハートの仕上がりの大きさが変わります。
・大きいハートを描きたい場合:キャンバスは低め
・小さいハートを描きたい場合:キャンバスは高め
②表面にハートを描く
ミルクジャグを水面に近づけるとミルクが浮いてくるので、真ん中、もしくは真ん中より少し手前の位置で注ぎ始めます。

この注ぎ位置でハートの位置が決まります。
カップを水平に戻しながら、水面がカップの縁まで近づいてきたら、ミルクジャグを水面から離しながら、浮いている白い丸を切るようにしてミルクジャグを移動させます。
この動きでハートの形が作られます。

ハートのラテアートの完成です。
【作成する際のポイント】
何度も練習するればハートの形自体を作ることはできるようになると思います。
狙った形のハートを作るにはいくつかポイントがあります。
ポイント①キャンバスの高さによって、ハートの大きさが決まる
上述したように、キャンバスの高さによってハートの大きさをコントロールすることができます。
・大きいハートを描きたい場合:キャンバスは低め
・小さいハートを描きたい場合:キャンバスは高め
ポイント②ミルクジャグの動かし方でハートの形が決まる
ハート特有の上の凹みと下の尖りは、注ぐ際の最後にミルクジャグを動かして作るため、形が崩れやすいです。
綺麗に作るポイントは、ミルクジャグを注ぎ終える際に、持ち上げながら円の中心を通るようにして、円を真っ二つに切るようにすると、左右対称なハートに近づけることができます。
ミルクジャグを動かすのが難しいという方は、カップ側を動かすという方法もあります。
ポイント③ミルクの注ぎ位置でハートの位置が決まる
ハートをカップの中心に描くためには、ミルクの注ぎ位置が重要です。
注ぎ口を真ん中、もしくは少し手前側(ミルクジャグ側)にすると、カップの中央に描くことができます。
また、ミルクを注ぐ勢いが強すぎると、浮いたミルクがカップの縁の方へずれてしまう場合があります。
ミルクの泡を表面に置くつもりで、そっと注ぐようにしましょう。
4.まとめ
この記事では、ラテアートを作る際に必要なものと、ラテアートの基本の作り方、さらにハートの書き方を紹介しました。
ラテアート未経験者でも、作り方とコツさえわかれば誰でも気軽にチャレンジすることができます。また、形に決まりはないので、自分が好きな模様を描くことができます。
ご友人が自宅に遊びに来た時に振る舞ってあげると喜ばれると思いますよ!
ラテアートは練習すれば練習するほど上手になっていきますので、ぜひこの記事を見返していただき、チャレンジしてみてください!
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