自宅でラテアートを楽しんでいる方、練習中の方の中には
「うまく絵が描けないけどなんでだろう…」
「できたはいいけど冷めていておいしくない…」
こんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
ラテアートの技術を上げるには、兎にも角にも数をこなすことが大切ですが、初心者は初心者向けの道具で練習することも、上達への近道になります。
ラテアートをするには”対流”という現象を利用していくのですが、それを起こしやすいカップと起こしにくいカップがあるのです。
今回は、ラテアート初心者が使うべきカップの特徴について解説していきます。
ラテアート用カップの特徴とは?
普段家でお茶を飲む際にはあまり意識することはないですが、飲み物にはそれぞれ適した形状があります。
わかりやすいものでいうとワイン、ワインの種類や特徴によって口が大きいもの、高さがあるもの、形状にも様々あります。その形状1つ1つにしっかりと理由があります(ワインについては詳しくありませんが笑)
ラテアートにも適した形状がありますので、その特徴を紹介していきます。
ラテアート用に使われるカップは、一般的には「ラテカップ」と呼ばれています。
(大きいものだと「ラテボウル」と呼ばれることもあります)
ラテカップの特徴としては
- カップの底面が丸みを帯びている
- カップの縁が広がっていない
- カップに厚みがある
- カップの内側に装飾がなく、滑らかである
このような形状をしているカップがラテアートに適していると言えます。
この特徴があるカップが適しているのにはそれぞれ理由がありますので、解説していきます。
特徴1 カップの底面が丸みを帯びている
ラテアートは「対流」という現象を利用して描いていきます。
その対流を簡単に起こさせるために必要な要素がこの底面の丸みです。

左の図のように、カップの底が丸いと、注いだミルクがカップの壁面に沿って、全体へ行き渡り、綺麗に混ざることで、ムラのないコントラストの美しいラテアートを描くことができます。
特徴2 カップの縁が広がっていない
対流をうまく起こすためには、カップの縁が広がっていないことも重要です。

写真のように、カップの縁(飲む際に口をつける部分)が広がっている形状のカップは対流を起こすことが難しいと言われています。
特徴3 カップに厚みがある
カップの厚みに関しては、ラテアートを描く際には影響しませんが、カフェラテを美味しく入れるために重要な要素となります。
通常のエスプレッソやブラックコーヒーであれば、熱湯で入れたり、温め直したりして熱々の状態で楽しむことができますが、カフェラテのやカフェオレは適温が65度前後と言われています。
その理由は、入れているミルクによるものです。
ミルクを熱々に温めた際、表面に膜が張っているのを見たことはございませんか?これは牛乳に含まれるタンパク質が熱で温められることによって凝縮したものです。
この膜が作られると、牛乳本来の甘みが失われ、膜ができることによって口当たりが悪くなってしまいます。
そのため、牛乳は65度前後までしか温められないのです。
なので、カップの厚みがないとすぐに冷めてしまい、美味しいカフェラテを楽しむことができないのです。
このことから、ラテアートに使うカップは厚いものを使用し、入れる際はカップを事前に温めておくことが、カフェラテを美味しく楽しむコツと言えます。
特徴4 カップの内側に装飾がなく、滑らかである
特徴1で解説したように、ラテアートをする際は「対流」という現象を利用するのですが、カップの内側に装飾があると、その対流の動きを邪魔してしまうので、お勧めできません。
また、カップが薄いものが多く、ラテアートに不向きなものとなっております。
ただ、全くできない、というわけではございませんので、まずはラテアートを描きやすいもので練習を重ねて、上達してから挑戦してみるのもいいと思います。
【まとめ】
今回はラテアート初心者の方向けに、ラテアートに適したカップの特徴を解説致しました。
もし「なかなかうまく描けないな・・・」というお悩みを抱えていましたら、これを機にカップを選び直してみてください!
今回の記事を通して、皆さんのラテアートに対するお悩み解決への助けになると嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント